歯周病とは歯周病菌により歯を支えている骨が解かされる病気です。初期状態では歯ぐきに炎症が起こり、腫れたり出血したりします。悪化すると膿みがでてきて顎の骨が溶けていき、歯を支えている組織が破壊され、最終的には歯が抜けてしまします。

歯周病は「静かなる病気」と呼ばれ、自覚症状がほとんど感じられない病気で、気づいた時には歯を支えている骨がボロボロになり、重症になっているケースも少なくありません。歯周病を予防するには早期発見、早期治療が重要です。

歯周病のセルフチェック

✔ 歯みがきのとき歯肉から出血はありませんか?

✔ 歯肉の色が変わったり、腫れたり膿がでたりしていませんか?

✔ 1本でもグラグラする歯はありませんか?

✔ 口臭は気になりませんか?

✔ 歯肉が下がって歯が長くなってきているような感じはありませんか?

✔ 歯並びやかみ合わせに変化はありませんか?

ひとつでも当てはまる場合は、お早めに歯科医院で受診することをおすすめ致します。

歯周病の進行段階と治療法

軽度歯周炎 危険度★★

軽度の歯周炎は歯茎が少し赤みを帯び腫れた状態になります。軽度歯周炎の場合の目安は歯周ポケットが3~4mm程度と言われています。この段階での治療法は、プラークや歯垢をスケーリングなどで取り除き、正しいブラッシングを毎日することです。

中度歯周炎 危険度★★★

中程度の歯周炎になると、口臭がおこり、歯茎が化膿します。ブラッシングをした際に膿がでることもあります。歯周ポケットは4~5mm程度です。この段階での治療法はスケーリングやレーザー治療器などを使用して治療をしますが、歯周ポケットが5 mm以上深くなるとフラップ手術をする場合があります。フラップ手術は局所麻酔後、歯茎を切開し、隠れているプラークや歯石を取り除き、歯周病の進行を止める手術を行うことがあります。

重度歯周炎 危険度★★★★★

重度の歯周炎になると、歯がグラグラして、歯と接している歯茎がさらに腫れ、化膿が進みます。歯と歯の間が広がり、歯茎が下がって、歯が長く見えます。この段階の治療法は再生療法を用いて歯周組織の再生をはかるかことが多いです。しかし、ここまで進行すると抜歯になる可能性が高くなります。